鳥取市の街並みの特徴は?
鳥取県の県庁所在地、鳥取市は観光名所「鳥取砂丘」があることで知られる自然豊かな街です。もとは城下町として栄えていましたが、度重なる災害により、建物の多くが失われてしまいました。しかし城下町建設時の町割りはそのまま残されており、今でも江戸時代の地図を頼りに街中を散策できます。
なかでも鹿野地区は現在も城下町の風情が残されたエリアで、京格子や切妻屋根などの家屋が多数立ち並ぶほか、神社や仏閣が点在しているエリアです。
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鳥取市の景観条例及び計画は?
鳥取県鳥取市では「鳥取市景観計画」を策定。市域全域が景観計画地区となっています。その中でも特に景観上重要な地域は「景観形成重点区域」に指定されています。このエリアに建物を建てる際は「景観法」と「鳥取市景観形成条例」の規定に従わなければなりません。
ここからは、景観形成重点区域に指定された4つの地域について詳しく解説しましょう。
久松山山系景観形成重点区域
鳥取市のランドマークともいえる久松山を中心とした、鳥取県庁や鳥取市役所を含む東方エリアです。歴史と文化、そして自然が調和した景観づくりを進めるための土壌づくりとして、歴史的建造物や文化財、史跡等と一体になった自然景観の保全を図ることを目標としています。この地域の基本方針は以下の通りです。
・豊かな緑と山の稜線の保全
・歴史的建造物及び史跡、文化財等の保全
・建築物等の色彩計画は、周辺の緑に調和した落ち着いた色彩になるよう誘導
湖山池景観形成重点区域
鳥取市街の西に位置する湖山池及びその周辺地域で、歴史と自然が織りなす水郷景観の保全が目標です。景観形成の基本方針は以下の3点です。
・湖畔と一体となった自然景観の保全
・建築物の色彩計画は水と緑に調和した落ち着いた色彩になるよう誘導
・自然と一体になった歴史的・文化的景観の保全
因幡白兎景観形成重点区域
鳥取市市街地西方に位置している白兎海岸を中心にした国道9号鳥取バイパス周辺の沿岸海浜地域。潤いのある海浜景観の保全及び創造、調和のとれた沿道景観の形成を目標としています。景観形成の基本方針は以下の3点です。
・建築物はできるだけ国道9号から後退した位置に建て、十分なゆとり空間を確保
・道路沿いの敷地は樹木や草花による緑化につとめ、潤いある景観形成を目指す
・観光・サービス施設等は周辺にある海浜景観や歴史的景観特性を活かしたものにするようつとめ、調和のとれた景観形成を図る
鹿野城下町景観形成重点区域
鳥取市西側の鹿野城跡に広がる城下町です。鹿野祭りを行う8つの町内会で形成される地域が該当します。城下町の特徴を踏まえつつ、鹿野町に似合う和風な街並み景観の整備及び保全を目標としています。景観形成の基本方針は以下の通りです。
・住民・行政の協働で鹿野祭りが似合う和風な街並み景観の整備・保全
・空き地や空き家及び水路等を積極的に活用し、地域住民の利便性向上・コミュニティ活動、観光等に寄与できる施設整備の促進
・御幸行列が繰り出される紺屋町~大工町の街路を「祭り通り」、立町~殿町間を「城山通り」、鍛冶町を「水音通り」に定め、これに相応した整備を進める
参考元:鳥取市「景観法に基づく届出について」
鳥取市に多い住宅のデザインは?
鳥取市は全国的に見ても雨や雪が多い地域です、そのため、雨を配慮した軒の長い家や、屋根に雪が積もらないよう屋根勾配の角度に配慮したデザインの家が多いのが特徴です。
また、鳥取県独自の省エネ住宅基準「NE-ST」を取り入れた高断熱・高気密のつくりで、猛暑や極寒でも快適に過ごせるような工夫をしている家も少なくありません。
景観形成重点区域に指定されている鹿野町エリアでは、格子やのれん、和紙飾りなどが似合う家をつくる必要があるため、必然的に昔ながらの和風の家が多く並んでいます。
鳥取市で建てるのに適した住宅のデザインは?
鳥取市で家を建てる際は、まず雨や雪対策を万全にしましょう。玄関に軒を、窓に庇を付ければ急な雨でも安心です。屋根のデザインは切妻や寄棟にするのもおすすめです。洗濯物は室内干しにする、という場合はあえてベランダやバルコニーを設置しないデザインにしてもよいでしょう。
雪対策におすすめなのが、急な屋根勾配です。雪が屋根に積もるのを防ぐだけでなく、見た目もおしゃれでデザイン性にも優れています。また、大きな窓を設置すれば、寒い冬でも太陽光を効率的に室内へと取り入れられるでしょう。
鹿野町で家を建てる場合は、街並みのつながりを大切にした和のデザインにすることが大切です。例えば軒の高さや屋根勾配、塀、生け垣などは街並みと調和したデザインにしましょう。格子戸や車庫の目隠しなど、昔ながらの趣を大切にした日本建築の住まいにすることがポイントです。
このように鳥取市では、エリアによっては街並みや景観に即したデザインの家を建てなければいけません。鳥取市で家を建てる際は、希望するエリアの建築条件をしっかりと事前に確認しておきましょう。
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鳥取市のデザイン住宅はR+house松江・鳥取・米子におまかせ
鳥取県鳥取市は景観形成重点区域に指定されているエリアが多数あるので、家を建てる際は、それぞれの街並みに合ったデザインにする必要があります。そこでおすすめなのが、地域密着型の工務店。R+house松江・鳥取・米子では、鳥取市のエリア情報に詳しいスタッフが、おすすめのデザインを提案します。鳥取市で家を建てたいけれど、どんなデザインにすればいいのかわからない、という方はぜひ一度ご相談ください。
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