高断熱高気密住宅とは?
まず、高断熱高気密住宅とはどのような住宅でしょうか?高断熱とは外気の影響を受けにくいように、壁や天井、窓といった箇所に断熱性の高いものを使用して、熱の伝導を防ぐことをいいます。
また、高気密とは壁や天井に隙間が少なく、気密性が高いこと。高断熱と高気密の両方に配慮した住宅を高断熱高気密住宅といいます。
高断熱高気密住宅だと電気代以外にもメリットが!
高断熱高気密住宅では、このエリアに必須な冷暖房費が節約できるだけでなく、嬉しいメリットがあります。
断熱性能の基準であるQ値などを使って、住宅に必要なエアコンの台数を概算してみましょう。
「必要暖房能力=(Q値+C値/10)×部屋の面積×温度差」で計算ができます。
C値は多くの企業が基準としている1.0、Q値は一般的に推奨される1.6で計算してみましょう。部屋の面積は25平方メートル、温度差は25度だとします。すると、必要暖房能力は1.062kwになります。なんと、6畳用(暖房使用時約4.1kw)といわれるエアコンでも十分機能を発揮するのです。このように、高断熱高気密住宅では、電気代などのランニングコストばかりでなく、エアコンを購入する初期費用も少なくて済むというメリットもあるのです。
さらに、エアコンの台数が少なくなれば、定期的なクリーニングやメンテナンス費用も削減できることも嬉しいポイントです。
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高断熱高気密住宅のエアコン選び
実は、高断熱高気密住宅のエアコンの選び方はたいへん難しいといわれています。ここでは、高断熱高気密住宅のエアコンの選び方は慎重にするべき理由と選び方のポイントについてご紹介します。
高断熱高気密住宅のエアコン選びで考慮すべき点は?
高断熱高気密住宅の断熱性能や気密性能は住宅によってさまざまです。間取りによってもエアコンの必要な能力や最適な設置位置が変わります。高断熱高気密住宅のエアコンを選ぶ際には、住宅の性能と間取りも含めた高度なシミュレーションが必要となるのです。
また、高性能な高断熱高気密住宅では、25平方メートルの空間でも6畳タイプのエアコン1台で快適空間を作ることが可能です。14畳は約23平方メートルなので、高断熱高気密住宅において、畳数でエアコンを選ぶことは、まったく意味をなさないといえます。
それでは、何を基準にエアコンを選ぶべきでしょうか?まず、冷房や暖房をよく使う期間全体を通して、エアコンが最も効率的に動いてくれるように考慮しなければなりません。そのためには、一つの基準だけ考慮するのではなく、気密性や断熱性能のレベルや間取り、エアコンの性質など多角的な視点で選ぶことが正解です。
過不足のない適切な能力のエアコンが必要
ところで、エアコンは冬において、空気を暖めるというシンプルな役割が求められるだけです。しかし、夏には冷房の役割と、除湿をする役割の両方の機能が期待されます。もしオーバースペックのエアコンを設置して稼働させてしまうと、あっという間に室内温度が下がり、エアコンが止まってしまいます。すると、除湿も止まってしまい室内の湿度が過剰になる可能性があるのです。エアコンが適度に動き続ける様に、家の性能とエアコンの能力のバランスを考慮した上で選ぶことが大切です。
高断熱高気密住宅ではガスや灯油の暖房は使わない方が安全
もし、エアコン選びに失敗して建物の一部が温まらない場合でも、ガスや灯油を使った暖房器具は使いにくい点は注意が必要です。ガスや灯油を使う暖房器具は二酸化炭素などを排出するため、高断熱高気密住宅では室内の空気を汚染する危険性が高いからです。更に、燃料を燃やす副産物として水蒸気を多量に発生させるため、室内に結露を生じさせる確率が増してしまうことも、使用を控えるべき根拠となります。
>>断熱材と窓がポイント!高断熱・高気密で快適な家づくりを解説
高断熱高気密住宅のエアコンは後付けに注意
また、エアコンの性能が足りなかったといって、高断熱高気密住宅にエアコンを追加することは簡単ではないと考えてください。なぜなら、せっかくの気密性と防湿性が、後付けの穴をあけることで機能しなくなる可能性があるから。
もし、注文住宅を建てる際にエアコンを追加するのであれば、高気密性に関して、きちんと配慮した上で、しっかり補強しなくてはなりません。間違っても、高断熱高気密住宅に関して知識の少ない家電量販店などに依頼して、いきなり壁に穴をあけて施工するようなことは厳禁です。
複雑な高断熱高気密住宅のエアコン選びはどこに相談すべき?
高断熱高気密住宅のエアコン選びで失敗しないためには、住宅の性能を正確に把握して、エアコンの性能とのバランスをプランニングすることが大切。
また、エアコンの後付けが容易でなく、ポイント暖房の選択肢も限られているため、家を建てる最初の段階で慎重に選びたいものです。
このように、高断熱高気密住宅のエアコンの選び方には、複雑で多くの注意点があります。結果として、単にエアコンを販売するだけの家電製品店ではなく、信頼できる専門家がいる工務店やハウスメーカーのような住宅会社に依頼することが必要でしょう。
島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市の気候と高断熱高気密住宅でのエアコン選び
最後に、島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市の気候についてご紹介しましょう。
島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市の気候
当該エリアである島根県東部と鳥取県西部は、山陰のほぼ中央に位置します。そのため、夏は中国山地から吹き下ろす風によりフェーン現象が生じ、猛暑日になることが多くあります。
また、冬は日本海からの湿った風により積雪がみられ、厳しい寒さと湿度が高い日が続くことが特徴です。加えて、冬は曇天の日が多く日照時間も少ない傾向にあります。
住まいづくりのことならR+house松江・米子へ
高断熱高気密住宅のエアコンの選び方は、住宅の設計時にしっかり全体を見渡しプランニングできる専門家と一緒に選ぶことがベストだと分かりました。
R+house松江・米子は地域密着の工務店として、高性能な高断熱高気密住宅をご提供しています。また、経験豊富な建築家の設計と知識により、高断熱高気密住宅のエアコン選びをはじめ、お客様の理想のマイホーム住まいづくりをお手伝いいたします。
新築での住まい作りのお悩みがあれば、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。
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