鳥取県米子市の気候の特徴は?
米子市の気候に関する情報をまとめました。年間の平均気温や天候の特徴をはじめ、降雪の可能性や日照時間などをお伝えします。
年間通して比較的温暖、夏は暑く、冬は積雪も
日本海側に位置する鳥取県は、冬には曇りや雪、雨が多く「日本海側気候」の特徴があります。地域によって差はありますが、梅雨から夏にかけても雨が降ることが多く、年間を通した降水量も多くなっています。米子市の気候は比較的で温暖で、春から秋は天候の良い日が多く、冬には雪が降るなど、四季の移り変わりが楽しめるでしょう。また、台風などの自然災害が少なく、気候に恵まれている土地でもあります。
下記の表は、米子市における月別の平均気温(2021年)です。米子市の年間で最も暑い時期は、8月で真夏日や猛暑日が多く、最高気温が37.3℃になる日も。また、最も寒い日は1月頃で最低気温-4.2℃の厳しい冷え込みになります。
湿度が高く、降水量も多め
米子市は湿度がとても高い特徴があります。1年の中でも梅雨から夏にかけての6月~9月頃は高温多湿となり、蒸し暑さを感じる日が続きます。同時期は降水量も多くなる傾向があります。また、日本海側であることから、冬にも雨や雪が降りやすく、年間を通じて降水量は比較的多いでしょう。下記の表は、米子市における月別の降水量(2021年)です。各年によって、雨が多い年があったり、早く梅雨明けして晴れる日が多い年になったりするなど、天候の差は多少見られるでしょう。
日照時間が短い
全国的に見ると、鳥取県は年間の日照時間はかなり短いという特徴があります。なぜなら、日本海側気候であり冬に悪天の日が多く、晴れ間が少ないためです。下記の表は、米子市における月別の日照時間(2021年)になります。4月~10月までは長めですが、冬の11月~3月までの時期が極端に短いため、通年の日照時間が短くなるのでしょう。
台風の発生頻度は、太平洋側と比べて少なめ
鳥取県は9月・10月頃に台風の影響を受けやすく、暴風または大雨となる場合があります。日本海側で台風が発達し温帯低気圧になると、暴風となるケースも。しかし、太平洋側よりも日本海側は台風や高潮の発生は少なく、比較的台風による災害は少ない地域と言えるでしょう。
冬は降雪積雪あり、まれに大雪となる年も
鳥取県の冬は、例年雪が降り積雪するのが一般的です。降雪量は米子市では比較的少なく、鳥取市周辺の方が雪は多く降る傾向となっています。しかし、年によっては積雪が20cm以上になるケースもあり、過去には積雪が約89cmの大雪となる年もありました。米子市でも冬の時期には、雪対策が必須と言えるでしょう。
鳥取県の大気環境をチェック。3月~5月頃には、黄砂に注意
鳥取県におけるPM2.5や光化学オキシダントの発生などの大気環境については、鳥取県のホームページにて1時間単位で知ることができます。また、3月~5月にかけての春の時期注意したいのは、偏西風の影響による黄砂の飛散です。黄砂の飛散状況についても、環境省および気象庁のホームページにてリアルタイムで情報提供されていますので確認してみましょう。
参考:鳥取県HP「
鳥取県のプロフィール」
参考:米子市HP「
土地・気象」
参考:国土交通省HP「
台風コースと高潮の地域特性」
参考:鳥取県HP「
鳥取県の大気環境の状況」
参考:環境省 気象庁HP「
黄砂情報提供ホームページ」
参考:鳥取県HP「
黄砂について」
参考:国土交通省 気象庁HP「
黄砂情報」
鳥取県米子市で注文住宅を建てるときに気をつけるポイント
ここからは米子市で家を建てるときに気をつけるポイントについてご紹介します。米子市の気候を考慮した家づくりの参考にしてください。
断熱性と気密性を高める
夏の暑さが厳しく冬は冷え込み、年間通じて湿度の高い米子市に家を建てるなら「外断熱工法」を取り入れるのがおすすめです。建物全体の外側を断熱材で包み込む工法で、家の断熱性や気密性を高めます。外気と内気の温度差を少なくするため、寒冷地に住宅を建てる際によく用いられる工法です。また、結露の発生も予防するため防湿対策となり壁内の腐朽や劣化などを防いでくれます。
日射しを遮る
夏の日差しが強く、冬に日照時間の短い米子市では、太陽熱を上手に活用した住宅設計を意識すると良いでしょう。例えば、夏の時期を快適に過ごすには、強烈な日射しを遮る「日射遮蔽」がおすすめです。家の外部で日射しを遮り、太陽光を室内に入れない工夫が必要となるため、外付けブラインドやシェード、グリーンカーテンなどが取り入れやすいでしょう。
防湿対策
湿度が高い地域では、住宅における防湿対策も必須です。湿度が高いと、カビ・ダニが発生しやすくなったり、住宅の耐久力が落ちてしまったりする要因につながります。そんなときには床や壁などに「調湿効果の期待できる素材」を使用するのがおすすめです。例えば、床を無垢材にしたり、天然素材のクロスにしたりするなど、湿気を抑える工夫をしてみましょう。また、雨の日が続きやすい梅雨の時期や冬には「洗濯物が乾かない」などの問題点が起こりやすいため、浴室乾燥機や24時間換気システムなど空調機器を取り付けるのも良いでしょう。
積雪の対策
米子市では、降雪積雪に備えた住宅設計を施すのも重要です。雪が降ったとき、雪の重荷に耐えられる設計の住宅を「耐雪住宅」と呼び、主に豪雪地で重宝されています。米子市では大雪が降るのはまれですが、積雪時の雪かき・雪下ろしは大変な作業になるでしょう。そのため、屋根に積もる雪が自然に落下する「落下式屋根(落雪式住宅)」にするなど、積雪時を考慮された工夫を取り入れるのもポイントです。
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