店舗併用住宅・テナント付住宅とは?
店舗併用住宅やテナント付住宅とは、同じ建物内に住居と店舗がある住宅のこと。例えば、美容室や飲食店、学習塾、事務所などを住宅と併設します。では、店舗が一体となった住宅のメリット・デメリットを見ていきましょう。
店舗併用住宅・テナント付住宅のメリット
まずは、メリットを紹介します。
・通勤時間がかからない
・建築費の一部を経費にできる
・店舗のための家賃がかからない
・仕事と家庭を両立しやすい など
自宅が職場のため通勤時間がかかりません。また、店舗部分の建築費は経費に計上できるうえ、物件を借りて店舗を持つわけではないので、毎月の家賃が発生しない点も大きな魅力です。
さらに、仕事の空き時間に家事や育児との両立がしやすいのもメリットといえます。学校帰りの子どもを一人で留守番させずに済むのも安心でしょう。
店舗併用住宅・テナント付住宅のデメリット
続いて、懸念されるデメリットもまとめました。
・建築コストがかさみやすい
・一般的な住宅より売却が難しい
・近隣からクレームを受けるおそれがある など
店舗併用住宅は店舗用の建材を使ったり、駐車場を確保するために広い土地が必要だったりと、建築費が高くなる傾向があります。また、一般的な住宅に比べて需要が少ないので、いざ売却したいときになかなか買い手が見つからないことも。駐車場や騒音のトラブルで近隣からクレームが入るリスクも否定できません。
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松江市周辺で店舗併用住宅・テナント付住宅を建築する際の注意点
店舗併用住宅の場合、一般住宅と違う観点で土地や間取りを精査する必要があります。ここで、店舗併用住宅などを建築する際の注意点をチェックしておきましょう。
適した「用途地域」を選ぶ
建築基準法により、土地にはそれぞれ利用方法が決められています。これを「用途地域」と呼び、全13種類に区分されています。
例えば第一種低層住居専用地域の場合、店舗部分が50㎡以下であること、店舗と住居を内部で行き来可能であることが条件です。第二種低層住居専用地域は、店舗部分が150㎡以下であれば建築可能ですが「日用品の販売店や飲食店などに限る」といった制限があります。
このように、構造や業種によって建築できない地域があるため、適した区分の土地を選ぶ必要があるのです。気になるエリアの用途地域は、自治体が提供している地図で調べてみましょう。
参考元:国土交通省「みらいに向けたまちづくりのために」
参考元:島根県「マップonしまね」
参考元:米子市「米子市地図情報システム」
参考元:鳥取市「とっとり市地図情報サービス」
立地状況のリサーチが必須
小売店や飲食店などを営業する場合、立地が重要です。住宅に紛れて埋もれそうな場所や、人が行き交わない通り沿いでは、集客しにくいでしょう。そのため、人通りの量や駐車場への出入りのしやすさ、近隣の競合などを調べて集客が見込める土地を選ぶ必要があります。
住宅ローンだけでなく事業用ローンも組む必要がある
一般的に住居は住宅ローン、店舗は事業用ローンが対象です。つまり、住宅ローンだけではすべての建築費をまかなえません。また、事業用ローンは住宅ローンより金利が割高な傾向にあることも承知しておきましょう。
ただし、金融機関や商品によっては店舗部分の建築費を住宅ローンに含められるケースがあります。詳しくは、金融機関に相談してみましょう。
間取りや動線をしっかり検討する
家族とお客様、双方が快適に過ごすためには、間取りや動線の配慮が欠かせません。「トイレでお客様が鉢合わせてしまった」「くつろいている姿を見られてしまった」という事態は回避したいもの。
そのため、家族とお客様の動線が交わらないようにしたり、プライベートな部分が店舗側から見えないようにしたりといった工夫も必要です。出入口や手洗い場などを店舗用と住居用で分けるかどうか検討しましょう。
>>参考コラム:島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市での注文住宅!おすすめの間取り紹介
R+houseが手がけた店舗併用住宅・テナント付住宅の施工事例
最後に、R+houseネットワークの工務店の施工事例を紹介します。
服飾雑貨の店舗併用住宅
道路に面する位置に店舗の入り口をつくり、ショーウィンドウを設けて、商品が外から見えるように工夫しました。店舗の奥には事務所や在庫を保管するスペースがあります。
一方、住居のメインは2階にあり、LDKや個室を配置。プライベートな空間はお客様から見えにくいだけでなく、リビングからの眺めの良さも自慢です。
>>施工事例:服飾雑貨の店舗が併設された家
美容室の店舗併用住宅
美容室に訪れるお客様のプライバシーを守る工夫が凝らされた住宅です。
道を歩く人の視線が気にならないよう、窓は高い位置に設置。気兼ねなくくつろげる空間を実現しました。また、リビングの目の前には中庭がありますが、店舗の入り口との間がガビオンの壁で隔たれているので、プライベートもしっかり確保されています。
>>施工事例:隠れ家のような美容室がある平屋
パン教室の店舗併用住宅
パン教室との併用でありながら、二世帯住宅を叶えた事例です。
パン教室部分と住居部分は兼用のパントリーでつながっており、移動に苦労しません。家の中心にあるキッチンからのアクセスも良好です。
さらに、ランドリースペースと収納を兼ねるなど空間を有効活用し、二世帯がほど良い距離感を保てる間取りになっています。
>>施工事例:パン教室併用の二世帯が暮らす家
>>参考コラム:島根県松江市で建築家住宅を建てよう!メリットと実例もご紹介
松江市周辺で店舗併用住宅・テナント付住宅を考えたらR+house松江・米子・鳥取へ
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R+house松江・米子・鳥取では、建築家とタッグを組み、お客様の好みを反映した住宅を実現。デザイン性の高さはもちろん、高断熱高気密の快適な家づくりに自信があります。松江市・米子市・鳥取市で店舗併用住宅やテナント付住宅を検討する際は、R+house松江・米子・鳥取へお声がけください。
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