注文住宅の間取り!「りんご型」と「ぶどう型」
注文住宅の間取りのタイプには、特徴をフルーツに見立てた「りんご型」と「ぶどう型」の2つがあります。以下では、それぞれの特徴について紹介していきます。
りんご型の間取り
りんご型の間取りは、家全体が大きなワンルームのようになっている住宅のことです。家の中心にリビングをもってくる間取りとなっているため、りんごの芯を中心に皮の中に実がギュッと詰まっているりんごに見立てています。リビング階段のような「居間中心型」の間取りのことを指しています。最近の家づくりでは、このりんご型を要望するケースが多くなっているのです。
ぶどう型の間取り
ぶどう型の間取りは、小さく独立した各部屋を廊下でつなげた住宅のことです。廊下を中心に各部屋をつなげていることから、小さな実がいくつも集まってできるぶどうに見立てています。ぶどう型は「中廊下型」の間取りのことを指しており、昔ながらの住宅というと、このタイプを思い浮かべる方も多いでしょう。
りんご型の間取りがおすすめ!メリットを紹介
注文住宅の間取りには、りんご型とぶどう型とがありますが、これから家づくりを検討中の方には、りんご型の間取りがおすすめです。長らくぶどう型の間取りが主流でした。しかし、2000年代に入ったころから、家族観やライフスタイルが変化し、家族が一緒に過ごすリビングを重視するようになってきました。
「家族とのコミュニケーションを大切にしたい」という思いから生まれたのが、りんご型の間取り。ここでは、りんご型の間取りがおすすめの理由(メリット)を紹介します。
家族みんなが同じ空間で過ごせる
りんご型の間取りは、ぶどう型と違い各部屋を仕切っている壁がありません。リビングやキッチン、ダイニングなどを一つにつなげることで、家族みんなが同じ空間で過ごせるようになります。どの部屋にいたとしても家族の存在を感じられ、コミュニケーションを取りやすい点が、りんご型の間取りのメリットです。
解放感を感じられる
りんご型は壁や間仕切り、ドアなどを極力減らす間取りのため、解放感を得られるのも利点です。ぶどう型の住宅と比較した際、同じ坪数にもかかわらず「りんご型住宅のほうが広く感じる」といったこともあります。そのため、実際の住宅の大きさ以上に解放感を感じられるのもりんご型の間取りの魅力でしょう。
空き部屋をつくらずに済む
将来的に空き部屋をつくらずに済むという点も、りんご型の間取りのメリットといえます。ぶどう型の仕切られた住宅の場合、子供が巣立った後の使い道がなく、空き部屋や物置部屋となるケースが多いでしょう。その点、りんご型の間取りを取り入れると、各部屋をしっかり区切っているわけではないため、空き部屋ができにくく、家全体を長く有効活用できるようになります。
>>参考コラム:島根県松江市で建築家住宅を建てよう!メリットと実例もご紹介
りんご型の間取りを設計する際の注意点は?
現代のライフスタイルにフィットしやすいりんご型の間取り。そんなりんご型の間取りを設計する際の注意点について解説します。
収納スペースを確保する
壁や扉を少なくすることで解放感を得られるりんご型の間取りですが、部屋の広さを重視するあまり「収納スペースが少なくなった」といった事態にならないよう注意が必要です。収納スペースが確保できないと、収納しきれずリビングなどに収納ボックスを置くことになりかねません。せっかくの広々スペースが台無しになることもあります。そのため、設計時点で収納のイメージを膨らませ、収納スペースの配置を確認しておくことが大切です。
住宅性能を高める必要がある
大きな居住空間を確保できる点がりんご型の間取りのメリットです。しかし、その反面、断熱性や気密性といった住宅性能が低くなりやすいデメリットをもちます。住宅性能の低い住宅の場合、「夏は暑く冬は寒い」となりやすい傾向にあります。そのため、りんご型の間取りを設計する際は、その土地で快適な暮らしを実現する住宅性能を意識することが重要です。
>>参考コラム:島根県米子市で省エネで快適な生活をするために必要な注文住宅の性能とは?
松江市・安来市・米子市・境港市の地域区分の省エネ基準もチェック
注文住宅を検討している地域によって、住宅の省エネ基準は異なります。全国すべての地域に「省エネルギー基準地域区分」が設定されており、地域区分は「1~8」の地域に指定され、寒い地方では1や2、南下していくほどに数字が大きくなります。
島根県の松江市、安来市、鳥取県の米子市と境港市は、ともに地域区分が6です。地域区分6の断熱等性能等級は以下のとおりです。断熱等性能等級は、数字が高いほど断熱性能が高いことを意味します。
R+house松江・鳥取・米子では、等級6から7を標準としています。