鳥取県米子市の地盤
米子市は鳥取県の西部に位置し、大山・日本海・中海などの豊かな自然に囲まれた街です。東側にある孝霊山と大山や、南部に広がる100m程度の山々があり、米子市の大半は高低差が少ない地形をしています。これらを踏まえて、米子市の地盤や地質の特徴、災害リスクのある場所を見ていきましょう。
米子市の地盤強度は?
米子市を流れる日野川流域は標高1,000mを超える山が連なり、東側は大山の火山堆積物でできた地形と溶岩流で形成されています。地盤は、水や泥を含んだ粘土質なのが特徴。特に日野川下流部周辺の上福原や西福原は、大山から流れた砂や上流部の花崗岩質岩が砕けて生じた砂などから構成された沖積層になっているため、地盤が弱い地域です。
沖積層は新しい地層のため軟弱であり、液状化が懸念されます。液状化は、砂同士で支え合っている地盤が地震の振動によってバラバラになり、地中の地下水が上がってくる状態です。建物が傾いたり沈んだりする可能性があるため、せっかく建てた新築も台無しになってしまうでしょう。
地盤が弱いときに起こり得る災害リスクは?
家の基礎でもある地盤が弱いと、さまざまな災害リスクの可能性があります。米子市のハザードマップを参考に、洪水・津波・土砂災害の災害リスクを見ていきましょう。
洪水
米子市で大量の雨が降った場合、多くの商業施設などが立ち並ぶ市内中心部から皆生温泉地区にかけては、広い範囲で0.5~3m以下の浸水の可能性があります。特に日野川付近の西福原エリアなどは前述の通り地層の下が粘土質なため、3m以上の浸水が考えられる地域です。
津波
米子市の北部は日本海に面しているため、巨大地震が発生した際は、津波の被害に遭う可能性が高いといえます。美保湾沿岸部地域一帯で1m以下の浸水、皆生温泉地区では3m以上浸水する恐れがあります。
土砂
米子市中央部から、東部・淀江町地区の山間部のいくつかの地域で、土砂災害警戒区域に指定されている場所があります。
令和3年7月豪雨では、米子市榎原で実際に土砂災害もおきています。
祇園町にある湊山や愛宕山の山間では土砂災害計画区域に指定されている範囲が広いため、注文住宅を建てる際は注意が必要です。
地盤改良をして災害リスクに備えよう
注文住宅を建てたい土地の地盤は、弱いと基礎工事のときに地盤改良が必要になる可能性があります。家を建てたい土地の地盤の強さを知るためには、工務店や不動産担当者へ確認し、地盤調査をしておくと安心です。万が一地盤が弱い土地であっても、地盤改良をすれば注文住宅を建てることができます。地盤改良にはどのような種類や特徴があるのか見ていきましょう。
地盤調査・地盤改良の種類と特徴
地盤調査とは、建物の重さにどれくらい耐えられるのかを調べる調査のこと。ボーリング調査・SWS試験・平板載荷試験の3種類の調査法があります。一戸建てを建てる際によく用いられるのはSWS試験。半日程度で調査が完了し、費用も安く、敷地全体の調査ができるのがメリットです。
地盤調査で建物が沈下する可能性があると判断された場合、必要なのが地盤改良です。地盤改良にも4つ種類があります。
表層改良工法
セメントを使用し、地表周辺を固める工事。軟弱な地盤が地表から2mと浅い場合に用いられる方法です。
柱状改良工法
深さ2~8m の地盤が軟弱な場合、円柱の改良杭を地中に埋め込んで建物を支える必要があります。柱状改良工法は改良杭を埋め込むために地盤を掘り、セメント・水・土を攪拌して堅い地盤を築く方法です。
小口径鋼管杭工法
銅管を用いて地中から建物を支える工法。地中30mまでの地盤補強できる点が特徴です。重機を搬入しにくい狭小な土地でも工事ができるメリットがあります。
砕石パイル工法
小さく砕いた天然石を地面に埋め込み形成した石柱を使って地盤を補強します。軟弱地盤にも適応可能で、地震よりも強く、水はけも良いため、液状化効果も防ぐ効果も期待できます。
地盤改良は耐震性・免震制に優れた家を建てるために必要!
2021年の1年間で日本で発生した地震の数は2424回となり、過去12年間でみると4番目に多い回数となりました。
今後も地震の発生は避けられない中で、住宅の安全性が求められます。地震に強いとされる耐震住宅や免震住宅を建てるためには、強い地盤が必要です。
耐震住宅は地震が起きた際に揺れに耐えられるよう、建物自体を補強する住宅。免震住宅は建物と基礎の間を免震装置によって切り離すことで、建物に揺れを伝えない構造になっているのが特徴です。
耐震・免震の機能を最大限に発揮するためには、住宅を支える地盤が強くなければいけません。軟弱な地盤のままだと、液状化により家が傾いて余計に揺れが大きくなることがあります。耐震性・免震性に優れた住宅を建てるためには、地盤改良を施し、建物の安定性を高めることが大切です。
もし被災したら?米子市の各種支援制度をご紹介
自然災害はいつ起こるか分かりません。住宅が災害の影響を受けたときのために、米子市で受けられる支援制度を頭に入れておきましょう。
被災者生活再建支援基金
住宅が全壊、または大規模半壊など、災害により住むことが困難になった場合受けられる制度。被害程度や再建方法に応じて、支援金が支給されます。
各種税金の減免・控除
災害によって住宅や土地などの資産が損害し、予想外の支出が発生した場合は、市民税の控除を受けられる場合があります。また、り災した日以降が納期の税金については減免。
見舞金支給
米子市で注文住宅を建てるならR+house米子におまかせ!
注文住宅で家づくりをするにはどの地域がいいのか、選んだ土地はどのくらい地盤が強いのか見極め方法が分からない方もいらっしゃるかと思います。長く安心して暮らすためには、災害に強い土地を選び、住宅を支えられる強い地盤をつくることが大切です。
R+house米子では、耐震・免震といった家の性能はもちろん、お客さまが住みたい地域に適した家づくりを意識しています。住み心地がよく、安心して長く暮らしていただけるよう、土地探しから一緒にマイホームを建てませんか?注文住宅を検討中の方や土地探しが不安な方は、ぜひ一度R+house米子へご相談ください。
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