グラスウール
グラスウールは、ガラスを溶かし繊維にして綿状に加工した断熱材です。ガラスの繊維が絡み合い空気を抱え込むことで、断熱性や吸音性を発揮します。比較的安価で施工できることもあって、でき、住宅用の断熱材としてのシェア率が高い素材のひとつです。
また、ガラスを主原料としているためシロアリの被害が少ない点で、長い間安心して使用できます。一方で、湿気に弱く水分を抱え込んでしまうと、断熱性能が衰える可能性があります。そのため、除湿フィルムなどを併用する必要があります。
吹付け硬質ウレタンフォーム
吹付け硬質ウレタンフォームは、主成分にポリウレタン樹脂を使用したスポンジ状の断熱材です。原材料を霧状にして壁や屋根に吹き付けると、混ざっている発泡剤の作用で膨張し、スポンジ状に変化します。断熱材が必要な部分に充填でき、隙間が生まれにくい点がメリットです。
デメリットとしては、施工方法により性能に差が出やすいところです。例えば、隅々まで充填できているかどうかも現場の施工次第となりますし、吹き付け時に均一な厚みを確保できなければ、断熱性能に偏りが発生する可能性があります。
フェノールフォーム
フェノールフォームは、フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤などを混ぜて発泡し板状にした断熱材です。フェノール樹脂は鍋やフライパンの持ち手に使われるほど、数ある断熱素材のなかでも断熱性能が高いところが特徴です。グラスウールよりも熱伝導率が低く、熱を伝えにくい材料です。
また、フェノールフォームはプラスチック系の素材なので湿気による影響を受けにくく、性能を維持できます。もともとの性能の高さに加えて、経年劣化が少ないところが大きな特徴です。
一方でフェノールフォームは高性能な分、コストが高いところがデメリットと言えるでしょう。
セルロースファイバー
セルロースファイバー(セルローズファイバー)は、新聞紙などの古紙を加工した天然木質繊維系断熱材です。加工はしているものの天然素材を主原料としているため、環境負荷が小さいところが特徴です。
繊維が空気を抱え込むだけでなく、繊維同士が絡み合い空気を抱え込むことができるので、防音性にも優れています。
一方で、セルロースファイバーもフェノールフォーム同様に施工コストが高いところがデメリットです。また、密度が低い場合は壁内で沈下しやすいため、高い施工力が求められます。
島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市のZEH地域区分や気候
島根県松江市は、島根県の県庁所在地で山陰地方のほぼ中央に位置します。安来市は松江市に隣接する市で、豊かな森林と耕地が広がっています。
鳥取県米子市は鳥取県の西部に位置する市で、隣接する境港市は弓浜半島の北端に位置し漁業が盛んな地域です。
どの地域も年間平均気温は15度~16度程度です。鳥取県と島根県はどちらも日本海に面しており、春や秋は過ごしやすいものの冬になると寒さが厳しくなります。
地域によっては雪が降ることもあるので、断熱性や気密性の高い住宅がおすすめです。また、梅雨や夏季は高温多湿になりやすいため、湿気対策も欠かせません。