長期優良住宅は長期間住み続けられる良質な住宅
長期優良住宅とは、国が定めた基準を満たした住宅のことで、長い年月にわたって住み続けられる良質な家です。一戸建て住宅の場合は、国が定めた基準のうち、耐震性、省エネルギー性、劣化対策、維持管理・更新の容易性など、7つの項目を満たしている必要があります。
長期優良住宅に認定されると、補助金や減税などが優遇されます。認定を受けるためには、都道府県や区、市への申請が必要です。建築会社が行うことが一般的ですが、長期優良住宅の認定を受けたいと考えている場合には、間取りなどを考え始める段階で、住宅会社に意向を伝えておきましょう。
長期優良住宅を認定されるメリットは?
長期優良住宅に認定された場合には、さまざまな税制上の優遇や補助金を受けられるメリットがあります。それぞれの内容を紹介していきましょう。
住宅ローン減税の控除枠の拡大
住宅ローン控除は、年末時点で残っている住宅ローンのうち0.7%(2022~2023年入居の場合)もしくは、上限35万円を最大で13年間、所得税から控除される制度です。一般住宅の場合は、年間21万円が控除額の上限のため、最大控除額は273万円です。長
期優良住宅の最大控除額は、2022~2023年入居の場合で455万円、2024~2025年に入居の場合には、410万円まで引き上げられます。一般住宅と比較すると、年間で約15万円の差が生じるのです。対象となるのは、2022年1月1日~2025年12月31日までに入居している場合です。
住宅購入後、初年度に住宅ローン控除を受けるには、確定申告が必要なので、忘れずに手続きをしましょう。
登録免許税や不動産取得税、固定資産税の軽減
長期優良住宅を購入した際には、税制上でもさまざまな優遇が受けられます。
住宅や土地の購入・新築時は、登録免許税が必要です。一般住宅の場合、税率は保存登記が0.15%、移転登記は0.3%ですが、長期優良住宅の場合は保存登記が0.1%、移転登記は0.2%に引き下げられます。住宅や土地を購入した際に支払う不動産取得税は、長期優良住宅の場合、控除される金額が一般住宅より100万円拡大され、1,300万円まで控除されます。
また土地や建物など、不動産を所有している場合には支払う固定資産税は、新築時に税額が1/2に減額されますが、長期優良住宅の場合は、軽減される期間が一般住宅より2年延長され、5年間です。
登録免許税や不動産取得税、固定資産税にかかる軽減措置は、2024年3月31日まで期限が延長されました。申請には期限があるため、注意してください。
所得税の特別控除(投資型減税)
住宅ローンを使わずに住宅を購入した場合には、投資型減税を利用できます。投資型減税は、一般住宅の場合には控除されませんが、長期優良住宅の場合には、長期優良住宅認定のためにかかった費用の10%を所得税から控除できます。控除限度額は650万円。
つまり、最大65万円を所得税から控除できます。対象になるのは、2022年4月1日~2023年12月31日に入居している場合。住宅の引き渡しや工事完了から、6ヵ月以内にその住宅に住んでいること、その年の所得が3,000万円以下など、条件があるため確認しておく必要があります。申請先は、居住地の税務署です。入居の翌年の3月15日までに確定申告とともに申請しましょう。
贈与税の非課税枠の拡大
贈与税とは、住宅の新築や取得、増改築のために資金を親から援助してもらった場合に、一定額が非課税になる制度です。一般住宅の場合は、贈与税非課税限度額は500万円ですが、長期優良住宅の場合は、1,000万円です。適用期限は2023年12月31日までとなっています。
住宅ローンの金利優遇を受けられる
長期優良住宅は、住宅ローン「フラット35」の利用時にも金利優遇を受けられます。フラット35は、金利の変動がないことから、多くの人に利用されています。長期優良住宅の場合には、「フラット35」Sの利用ができ、借入金利を一定期間年率0.25~0.5%引き下げられます。
地域型住宅グリーン化事業
国土交通省に選ばれた中小工務店が建てた、木造の長期優良住宅が受けられる補助金です。最大110万円が受け取れ、三世帯同居対応や地域材の使用等でさらに加算されます。
地震保険料の値引き
このほか、地震保険料においても、長期優良住宅の場合には割引の対象になります。地震保険は耐震等級により保険料が定められているため、長期優良住宅などの耐震等級が高い建物ほど、割引率が高くなります。
参考:国税庁HP「
住宅借入金等特別控除」
参考:国土交通省HP「
住宅ローン減税」
参考:法務局HP「
令和5年4月1日以降の登録免許税に関するお知らせ」
参考:島根県HP「
住宅用土地及び住宅の取得に係る軽減措置に関するもの」
参考:鳥取県HP「
税の優遇措置」
参考:国土交通省HP「
認定低炭素住宅に関する特例措置」
参考:国土交通省HP「
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置」
島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市周辺の気候や災害情報と家づくりのポイント
ここからは、島根県の松江市や安来市と鳥取県米子市・境港市周辺の気候や災害情報と、特徴に応じた家づくりのポイントを紹介していきます。
山陰地方に位置する松江市や米子市は、冬は北西からの強風、そして雨や雪が多く降るエリアです。夏はフェーン現象により暑くなることもあり、一年を通して気温差が大きくなります。夏の暑さや冬の寒さでも快適に過ごせる気密性や断熱性が高い家にすると良いでしょう。さらに、湿度が高い特徴があるため、結露対策も大切です。
また家づくりの際には、災害にも注目する必要があります。鳥取県西部では、2000年に鳥取県西部地震があり境港市では、震度6を観測しました。さらに鳥取県や島根県は、南海トラフ地震の被害を受ける可能性も高いと考えられているため、耐震性能を整えておくことは大事な点でしょう。
松江市周辺エリアで長期優良住宅を建てるならR+house松江・米子
R+house松江・米子では、断熱性や気密性、耐震性にこだわった家づくりをしています。多くの長期優良住宅の認定基準を満たしているため、住宅ローンの優遇や補助金など、いろいろなメリットが受けられます。島根県松江市・安来市、鳥取県米子市・境港市周辺でマイホーム建築をお考えの際は、ぜひご相談ください。地域の環境に合わせ、結露対策や高断熱を重視したプランの提案をさせていただきます。
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